現在の職場に不満を持っている、新しい環境で活躍したいなど、人によって転職の理由は異なりますが、中には給与、年収アップを考えて転職に踏み切る方もいます。生活していくうえで収入が必要となるのは誰でも同じですし、転職を機に給与アップを狙うというのはよくあることですが、給与交渉を切りだすタイミングは重要です。
話を切り出すタイミングとして最も有効なのは、面接の後半が良いでしょう。面接の後半では、大抵の場合面接官が質問があるかどうか、ということを聞いてくることがあります。切り出すなら正にこのタイミングです。また、質問は?と聞かれて即座に給与の話を出すのは少し嫌らしいので、やや考えるふりをしながら、など小技も混ぜてみるとなお良いでしょう。
あくまでさりげなく切り出すことが重要です。さきほど述べたように、ここであまりにもガツガツし過ぎてしまうと収入目的と判断されてしまいます。好印象を与えていればいるだけ、そうした態度が面接官にとってマイナスに作用する恐れがありますから、あくまで自然にさりげなく切り出すことを意識しましょう。
面接の後半でうまく切り出すことができたら、あとは交渉するのみです。まず、いきなり金額を口にするのはスマートでありませんからNGとなります。海外の企業であればそうしたことは日常茶飯事ですが、まだまだ日本にはそのような企業は少ないですし、国民性から考えても悪い印象を与えてしまう可能性があります。そのため、いきなりストレートに金額を口に出すことは控えましょう。
しっかりと面接官と話し合い、自分の能力に見合った報酬を受け取れるように交渉するべきです。自身が今までどのような企業で、どういった実績を上げてきたか、といったことをしっかりと伝え、自分の能力についてアピールするのです。この時、必要に応じて前の職場での給与額を話題に出すのも良いでしょう。まずは自身のスキルの高さを相手に伝え、お互い納得したうえで給与アップを果たすというのがベストではないでしょうか。