絵が下手でもなれます。絵がうまいからといって、売れるわけではないという変わった職種でもあります。ただ、実際に絵本作家として職業にしている人は、美大や専門学校で絵について、若くして経験している人がほとんどです。タレントとして活動していて、絵の才能が認められて本を出版したりします。ただ、子供が見るものなので、有名だからといって売れるわけではないです。
実際、絵本作家だけを商売にしているひとは少なく、多くはイラストレーターや漫画家など、絵を生業にした職業を本業にしていて、その中の活動として絵本をかいている人が多いです。なぜかというと、絵本は小説や漫画などのように10万部や100万部などとヒットするものではなく、桁数も一つ二つ減るというのが実情です。印税は他の媒体と同じように、10%程度が目安です。 子供が購買層というのと、出版する数も少ない、一つにかかる作業量も多いので、絵本の印税収入だけで生活するのは厳しいです。
絵本作家は絵を書くひと、文章を書くひと、また両方書くひとなどがいます。両方書けるようになると、印税にも関わるのでできていたほうがいいです。 また、既存の昔話をもとに絵を作るのか、オリジナルのストーリーを作るのかなど、絵本によってやることも違います。子どもの心に訴えることができる絵本を描くためには、感性が豊かであることが必要で、子供が好む、どこに着眼点をもっていく、それをどうあらわすのかというのが、必要でアイデアが必須となる職業です。
絵本作家として出版するには、自ら出版社に作品を持ち込み、編集者に認めてもらう。コンクールで入賞をする、の2つの道が一般的です。 絵についてなにも知らなくても大丈夫ですが、美大や専門学校で絵やイラストについて学ぶ、また、絵本作家養成のスクールなどを利用するなど勉強することも必要です。
具体的な絵本作家としての仕事は、企画立案、編集者やデザイナーとの打ち合わせ、ラフ提案、本制作、レイアウトといった人によりますが、本全体に関わります。
手書きの水彩やアクリル、色鉛筆などで書いたり、Photoshopなど画像作成ソフトを用いて、パソコン上で色を付けていくのも主流となっています。手書きのものをスキャナーで取り込んで、色づけする。パソコン上でそのまま書くなど方法はさまざまです。まずは、手書きでも絵を書けることを目標にしましょう。